みなさんこんにちは!山ゼミ編集部の瀧田です。今回は、山崎ゼミ第4期の第2回目の様子をレポートしたいと思います。
前回、第1回のテーマは、「『想い』をビジネスに活かす方法」の講義を聞きました。「かこ (Why)」「いま (What) 」「みらい (For What)」それぞれの「想い」の解像度を上げ、この3つをしっかりと一貫性を持って語ることの重要性を学びました。
第4期ゼミメンバーの自己紹介プレゼン
前回の講義で教わった「Why」「What」「For What」を整理し、第2回はゼミ生それぞれの「想い」をプレゼンテーションをします。バックグラウンドや活動領域が多様な受講生たちがどんな「想い」を語ってくれるのか楽しみですね。
ウォーミングアップもかねて、山崎さんから前回のおさらいを含めたイントロダクションがあった後に、1人5分間の自己紹介プレゼンが始まりました。各個人のプレゼン後にはゼミ生からの質問や山崎さんからのフィードバックを聞き、さらにFacebookグループでスレッドを立て、各プレゼンターへ自由にコメントできるようなコミュニケーションの工夫がされています。
それでは早速みなさんの自己紹介を紹介します。
1. 日比谷菜美さん(マザーハウス)
トップバッターは日比谷さん。とてもご自身の性格やタイプを理解している上で「想い」を語ってくださり説得力がありました。
- Why:人生のターニングポイントで共通するキーワードは、「本当は違うのに」。本当は違うのに、誰かが言ったことが真実として捉えられてしまうのだと気がついた
- What:それらの経験から、「ものづくりでそこに生きる人々の本当の姿を伝え、この機会を量・質ともに増やしていくこと」に取り組んでいる
- For What:「誰かの作った虚構やイメージでなく、人々が生きる本当の姿を知り、お互いをリスペクトすることができる世界」をマザーハウスで実現したい
【山崎さんからのフィードバック】
- 自分自身について語ることに慣れている感じがして聞きやすかった
2. 堤はるのさん(Ready For)
「みなさんは誰かに寄付したことありますか?」というゼミ生への問いから始まった、堤さんの自己紹介。
- Why:学生時代にスウェーデンに留学しありのままの自分の夢を語り、挑戦できる文化と出会った
- What:自分の持っているお金の1%でも寄付することができる日本社会にしたい。帰国後はキャリアプログラムの立ち上げ、ソーシャルスタートアップアクセレレータープロフラムのインターンを経てReady forで働いている
- For What:挑戦したい人と応援したい人をつなぎ、挑戦する人にお金が流れる仕組みをデザインしたい
【山崎さんからのフィードバック】
- 質問から始める導入がよかった
- 具体的な数字が出ている点も説得力があった
- 働き始めて1年も経たないのに自分の言葉で会社のことを伝えられるのはすごい
- ミクロな話や自分がお金を出したときの経験があると、より説得力が増す
3. 鈴木貴達さん(Links)
肉、うに、ホッピー、赤ワイン好きと会場に笑いを誘って始めた鈴木さんは、自身の経験から生まれた素敵なビジョンを語ってくださいました。
- Why:視覚障害のある母が自分にとっては当たり前の行動もできないことに気づいたから
- What:otomoという視覚障害者の外出支援の事業を展開し、視覚障害者が外出する際に同行し、余暇活動を支援している
- For What:全ての視覚障害者が外出できる選択肢を与えたい
【山崎さんからのフィードバック】
- 個人的理由と社会的理由にやる意味を持っているので素晴らしい
- 今後は大きく、かつ具体的なビジョンを描けるのかが大事になる
4. 中島好美さん(ホンダ)
中島さんは「器用でこじつけ上手な自分からの脱却」を裏テーマに今回の山ゼミに参加したのだそう。熱意が伝わります。
- Why:エネルギーの強い人への憧れから起業プロジェクトに応募したが、起業する人たちは原体験があるから成功すると悟る。みんなのために汗をかくのが好きなので、それが活きる活動にフォーカスすることに
- What:自ら手を挙げ、現在は自動運転のプロジェクトで競合他者などの多様な価値観の人と協働しながら、三者の間に入る役割を担っている
- For What:人の役に立ち、世界を変える起業家の「伴奏者」としての役割を目指す
【山崎さんからのフィードバック】
- 伴奏者というビジョンはあり方を示していてすごくいい
- かなり人のために頑張れる人だと思った。どういう人たちの役に立ちたいと思うのか、喜怒哀楽を明確にし、その人たちと自分のキャラクターとの掛け算をすることが大切
5. 平山康浩さん(ユメハコブネ)
自らをチャラい人間だったと振り返り、話し始めた平山さんでしたが、人々の健康を願うとても素敵な「想い」を語ってくださいました。
- Why:何も考えず遊ぶ日々を過ごしていたが、パートナーの病をきっかけに健康であることの大切さを知る
- What:仲間で一緒に夢を運ぶという意味を込めたユメハコブネで働き、教育の一環としてストレッチの推進やストレッチ婚活など多様な場面でストレッチの良さを広げている
- For What:ストレッチを受けることで「羽が生える」体験をしてもらい、健康寿命と平均寿命の差を埋めることを目指している
【山崎さんからのフィードバック】
- 小学校からストレッチが習慣化できたら人生が変わると思う
- 高齢者の方々とのリアルなエピソードがあると聞く側にもっと刺さる
- コンセプトづくりが重要になる
6. 渡辺英暁さん(ラナエクストラクティブ)
渡辺さんのプレゼンは、思わず聞くものの興味を引く「グレーの可能性を拡張する」というフレーズから始まりました。
- Why:自らが育ったニュータウンやイギリス留学の経験から、0か100からはnewは生まれないが、間にいる日本人の自分のようなフラットな立場にポテンシャルがあると感じた
- What:デジタルのクリエイティブ企業の Design x Idea x Technologyの領域で「間」を設計し、事業を展開
- For What:「世界の際(きわ)を積極的に曖昧にし、グレーの可能性を拡張する」
【山崎さんからのフィードバック】
- 自分の経験から観念的な内容を上手にプレゼンしていてすごい
- 「世界の際」などといった言葉の作り方とかもセンスがあった
- ビジネスの出口だけではなく、居場所(会社のあり方)をもっと聞きたい
7. 荒井昭則さん(NPO法人コンフロントワールド 代表理事)
発表した日は荒井さんの誕生日だったとのことで、参加者全員で祝福の拍手が起こりました。
- Why:大学時代にうつ病になったが、海外で多様な価値観に支えられて復帰。ケニアの孤児院でのボランティア経験から、生まれた環境が要因で死んでしまう子供を一人でも減らしたいと考えるようになった
- What:貯水タンクや浄水フィルター、HIV患者さんへの家庭用のトイレを寄付している
- For What:人々の生活を変えるような取り組みを通して、不条理のない世界の実現をビジョンに掲げ活動をしている
【山崎さんからのフィードバック】
- いいことしているが、さらに次のフェーズに進むと良い
- 不条理のない世界のためにアフリカで活動しているというだけでは差別化がしづらく、アプローチや目的などで何かもう一つの掛け算があるとさらにユニークになる
8. 小田洋平さん(一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム)
小田さんはとても体格もよく背も高いのですが、小学校からほとんど身長が変わっていないと話、聞いているゼミ生一同が驚きの声。優れた掴みから始まりました。
- Why:何の志もなく大学生活を過ごしていたとき、このままでは島根を担えないと友人に言われて人生をやり直す。大阪に移り、入社時の同期が優秀で衝撃を受ける
- What:地元の島根で地域・教育魅力化プラットフォームにジョイン。魅力化プロジェクトは、未来を変えたいという意思を持つ若者と地域をつなぎ、日本のキャリア観を変える取り組みで、未来・地域未来留学フェスタなどといったイベントを開催している
- For What:意思ある若者の育成がしたい
【山崎さんからのフィードバック】
- ゴールには貢献しているが、組織としての哲学を作る必要がある
9. 鈴木奈津美さん(母親アップデートコミュニティ)
素敵な笑顔のなつミックスさんはプレゼンでご自身のプロジェクトの動画を流し、母親の皆さんがとても活き活きと活動している素敵なコミュニティの様子を紹介しました。
- Why:母親が仕事を再開したことをきっかけに離婚し母子家庭になり、母親が自分のしたいことをすると幸せになれないのかと幼心に思った。自分も実際に母親になった瞬間、子育てについて何も分からない状況を実感し、母親を取り巻く環境は変わっているのに社会は変わっていないという現実を知った
- What:母親のアップデートコミュニティを運営。全国170名のメンバーと共に子供だけの人生から自分軸に戻し、どういう自分でありたいのかを見つめ直すプロジェクトを進行中
- For What:母親が変われば、世界が変わるを信じ、カラフルな社会を作りたい
【山崎さんからのフィードバック】
- 100人の一歩を作るのは素敵
- 個人的な話ができることがコミュニティとしてのオリジナリティ
- 今後メンバーが増えていくと目的も分かれていくので、立ち位置を含めて今後どうしていくのかを考える必要がある
10. 松見咲子さん(株式会社フローミュラ)
柔らかな雰囲気を纏った松見さんは、ハーブの可能性を信じる「想い」を語り、島根のバラとラベンダーなどをブレンドした「チルアウト」をおすすめしてくれました。
- Why:子供の頃ハーブの図鑑を読んで以来、ハーブとの接点がなかったが、社会人になりしばらくすると、自分が純粋に好きだったハーブを育て、飲むようになる。心からやりたいと思えることをやろうと思い退職し、起業。
- What:サステナブルに働けるビジネスシーンを想定したブレンドを提供している。実際に、Newspicksのバーでハーブティーを提供した
- For What:ハーブティーで個人のケアをする「ライフチューニング」というビジョンで常に揺れ動く人の状態を受け入れ、チューニングしていきたい
【山崎さんからのフィードバック】
- ライフチューニングという言葉はプロダクトコンセプトに近いのでは?そのビジョンを持った上で社会をどうしていきたいのかを描くか、チューニングを今どきの言葉に変えるのが良いかも
- テクノロジーと自然が融和することに魅力とポテンシャルを感じる
11. 石井さん(税理士)
数字が苦手な税理士と自身を紹介した石井さん。彼は「勘定よりも・・・感情」と書かれた一枚のスライドのみを用意し、「想い」を語りました。
- Why:自身の父親が見えない部分にも目を向ける姿勢に尊敬し、人の感情の裏側にあるものに興味があった。数字の背景にある感情など、目に見えないところに興味が出てしまう
- What:社会人になると、数字に強く、人に寄り添うことができる税理士の師匠に出会いその縁をきっかけに、税理士の仕事をしている
- For What:数字の裏に隠れた感情を汲み取りアドバイスする、感情を気にする税理士という新たな形の経営サポートに挑戦したい
【山崎さんからのフィードバック】
- 石井さんのようなポテンシャルがある人材を求めている会社はいっぱいいる
- コミュニケーション力もあるので、どうビジネスサービスとして肉付けするのか、どう表現するのかを改善するだけ
- プレゼン資料が一枚なのも差別化戦略として素晴らしい。人の気持ちを動かすためにはどうすればいいのか、個性をどう使っていくのかを考えると良い
12. 渋江由香里さん(Foodealist)
「マラソンオタクのゆるヴィーガン」と渋江さん自らのアイデンティティをとてもキャッチーに表現されていました。
- Why:両親から「こうあるべき」という教えのもと育ったが、みんなが同じ料理を食べるべきというのはおかしい、と意識が変わった。多様な色のスタイルを持っている人がいるが、世の中、特に日本では生きにくいことに問題感を感じる
- What:消費者と店舗をつなぐプラットフォームとなる、使われている食材が一目でわかるコミュニケーションカードを作成
- For What:食の多様性を受け入れる社会を作りたいという思いで、WEBメディアサービスを通じて皆が一つの食卓を一緒に楽しく囲める世界を目指している
【山崎さんからのフィードバック】
- ミクロとマクロなストーリー両方を組み入れて伝えるのはすごく大事で伝え方でみんなが参考になるプレゼンだった
- ヴィーガンと原体験のつながりが明確で分かりやすかった
- ヴィーガン市場のビジネスは伸びる、日本の食は多様性があるはずなのに、多様ではない
13. 米本大河さん(エドガ)
米本さんは写真やイラストを多く用いて、まるで物語を聞いているかのようなプレゼンを展開してくださいました。
- Why:親族に起業家がいて、隣り合わせだった。プロジェクトXに取り上げられたい!と思い、23歳にインドネシアで事業を立ち上げたが失敗し、「本番」は甘くないことを痛感
- What:Experience VRを体感したことをきっかけにVRのポテンシャルや魅力に惹かれ、弟と共にVR事業を起業
- For What:失敗の数だけ周囲は信用してくれるのでチャレンジできるという自身の経験から、VR事業で0回目の体験を提供したい
【山崎さんからのフィードバック】
- このビジネスが本当に何がキードライバーなのかを真剣に議論したい
- 0回目の体験からどうビジネスを作るのか、ビジネスにならないことが課題なのでは
14. 鈴木沙由梨さん(ケアプロ株式会社)
語りきれないほどのスライドをたくさん見せてくださった鈴木さんはとてもパワフルで、彼女の「想い」の強さが伝わりました。
- Why:幼い頃、取り繕うのではなく素直になった途端に孤立。そこで自分らしくを大切にしつつも、目的のために感情とうまく付き合うことを知る。NPO法人夢職人とケアプロ株式会社との出会いで、目的から行動の一貫性が大切だと感じる
- What:既得権益があり、事業や制動設計のグレーゾーンがたくさんが多い現場の中でヘルスケアサービスをプロデュースしている
- For What:行政の制度を作りながら、ビジネスとして健康づくりを支援できるサービスを作っていきたい
【山崎さんからのフィードバック】
- 感情を畳みかけるプレゼン手法もあるのでよい
- 怒りがあるのかが気になる。何かを倒したいという伝え方や、みんなの「おかしいよね」と思う部分をどう高めるのかが大切
15. 広谷樹里さん
ご自身の過去に知った「現実」が今の取り組みに強く影響していることが伝わるプレゼンテーションでした。
- Why:消費しているもので搾取されている人たちがいることを知った一方で、イギリスではフェアトレード商品が多くあること、映画「女工哀歌」とバングラデシュでのラナプラザ事件をきっかけに感情が動く
- What:国際協力とエシカルファッション両方に関わりながらフェアトレード商品を様々な国の生産者と提携し販売している
- For What:日本の全ての人がものの生産された背景に思いを馳せ、知った上で選び、購入できる社会を実現したい
【山崎さんからのフィードバック】
- 今は幅広く携わっているが、どのようにプロになるのかを選択する必要がある
- いろんなスペシャリストがある中で、自分はどこが強みなのかを明確をするべき
16. 安本由佳さん(大学生)
ゼミの参加者の中で唯一学生の安本さん。彼女にも自らの個人的経験から来る、行動を起こしたいという強い「想い」を語りました。
- Why:姉のやること全て自分もやりたいと思っていた。しかし人間関係に悩み落ちこぼれ、アメリカに留学したものの、やりたいことがわからない
- What:なぜ下着のモデルは白人なのか?など人種差別やフェミニズムなどの疑問をぶつけ、世界に影響を与えたい
- For What:世界の人々に強く美しくあるための機会を届けたい
【山崎さんからのフィードバック】
- フェミニズムの問題は根深い。女性の美しさや強さどちらかを選んだ上でブランドを作るのか、全身全霊で多くの人を巻き込むのか、自分の生き方で成功していればプレゼンスを発揮できる。価値議論はあやふやにしてはいけなくて、苦しんでいる人が多いから気持ちや心が軽くなるような価値観を醸成するのが大切
- 思いが個人的なので、どうして自分なのかを明確にするべき
17. 中野秀敏さん(NPO e-Education)
製薬会社からからNPO法人へ転職した中野さんは、言葉を一つ一つ丁寧に選びながら「想い」を語られました。
- Why:製薬会社で働いていたが、45歳になり自分とリソースをどう使おうか考え退職
- What:最高の教育を人々に届けばちゃんと大学に行けるレベルなることができるNPOへ転職。途上国の若者と、その若者を応援する日本の若者を応援する取り組みで働いている
- For What:世界で活動している若い仲間を応援したい
【山崎さんからのフィードバック】
- 何ができたときに自分がe-educationを導けたと言えるのかを明確にしたほうがよい
- プロとしてどのようなバリューを発揮するのか、どのように成功モデルを作っていくかしっかり考え、自分の役割を明確にすべき
18. 堀ゆき子さん(大日本印刷)
会社員として働きながら水彩画のアーティストとして活動している堀さんは、水彩画を使ってとてもわかりやすくご自身のエピソードと「想い」を語ってくださいました。
- Why:父が経営に挑戦したが、失敗を機に家族は壊れやすいことを知る。そこで、身近な人との時間を大切にすることの重要性に気づく。自分も息子との時間を大切にしたいと思う
- What:水彩画アーティストとして「ケの日の幸せ」というプロジェクトを展開し、きっかけ、コミュニティ、場作りの3つの取り組みをしている。ローカルメディアを作り、忘れたくない瞬間やなんでもない瞬間を大切にするでアイデアを集めて水彩画を描いている
- For What:日常の中で幸せを、みずみずしい気持ちを大切にしてほしい。水彩画を使って表現しつづけ、様々な人の持っているタネを一緒に伸ばす、ゆるいコミュニティを作りたい
【山崎さんからのフィードバック】
- ケノ日の幸せと優しいタッチの水彩画がとても相性がよく、感動した
- みずみずしい日々という表現を具体的な言葉にするのではなく、水彩画にすることがとても魅力がある
- コンセプトがどういう形で出ていくのかが重要になる
19. 丸谷篤史さん(株式会社LOOOF)
数時間続く自己紹介プレゼンも残りわずかなところ、疲れを感じさせない、丸谷さんのパッション溢れる「想い」を語ってくださいました。
- Why:兄や優秀な仲間と比較され、自分の存在価値は何かを考えていたとき、負け犬脱却の十ヶ条に出会い、その社長のもとで働いた。小さな神様になる努力をした結果周囲の人との比較から解放された
- What:独立支援をする会社で投資家と児童養護施設をマッチングするソーシャル暖簾分けモデルというビジネスモデルを展開している
- For What:「比較を超える社会」を作り、それをパッケージ化したい。加盟店や投資家を集めたコミュニティを作りたい
【山崎さんからのフィードバック】
- 高橋がなりさんの影響を受けている人柄が感じられる
- 児童養護施設出身の人たちをどうマネージメントするのか、どうアプローチするのかのノウハウが課題だが、成功すると社会的インパクトが大きい
20. 富久泰志さん(キヤノン)
富久さんのプレゼンテーションを聞き、仲間のために精力的に活動する「善人」としての人柄が伝わりました。
- Why:一人では面白くない、自分の枠を超えられないと考えていて、周りは才能豊かな仲間たちでどんどん繋がって、面白いことをやりたいと感じていた。うまく進められずストレスが爆発したある日、仕事と仲間への強い思いに気づいた
- What:プロジェクトリーダーをしつつ、ものづくり活動やコワーキングスペースの立ち上げ、研修講師、職場改善活動、新規提案活動などの活動をしている
- For What:自分が関わる全ての人を笑顔にしたい。目指すのは安心できる場づくり、羊飼い型リーダーシップ(個性を持った優秀な人を後ろから指揮する)役割を担いたい
【山崎さんからのフィードバック】
- 頑張ろうとしている人たちのコミュニティの作り方の教科書を作ることでたくさんの方が救われるはず
- 企業内コミュニティの作り方のモデルケースをどう作るか、問題意識を上げていくと広がっていく
- 富久さん自身が10年間で何をしたいのか考えるべき
以上の20名が自己紹介してくださいました。プレゼンテーションはとても盛り上がり、各ゼミ生のFacebookにも多くのコメントがついて、お互いに自分の強みや課題を認識するとてもよい機会となっていたようです。みなさんの現在の活動だけでなく原体験を知ることによって、未来に向けた「想い」により説得力があるプレゼンテーションでした。
最後に、山崎さんは「自分の領域は他の世界の人とっては普通ではなく、業界外や知識のない人を味方にするときに何を伝えなくてはいけないのか、自分の思いを理解してもらうための感情のデザインが重要となる」とアドバイスをしました。
編集後記
第2回では、ゼミ生の皆さんのとても熱意溢れる多種多様な「想い」を聞くことができました。次回以降は企業の事業フェーズの講義を受けつつ、参加者みなさんの事業課題について対話形式で議論していきます。次回のレポートもお楽しみに!